ここのところはニュアラの新色を作っていました。

ふつうのアパレルと違うのは、

量産可能なレシピを作る、という色出しの方法がメインになってくること。

色見本から選んで終わり、じゃないのがミソです。

まずは染料ごとの色と、媒染材の組み合わせによる最終的な色覚えているのが前提で、

こんなイメージのこんなニュアンスの色、に近づけていくという作業。

インナーなので、汗や分泌物などに対する堅牢度の耐性が必要なので、

使えない色材もある。

インナーに適した染料と媒染材で、

イメージした色に近づけていく。

植物染料の場合、液の温度でも色が変わってくるので、

組み合わせは無限大。

イメージ通りいくときもあるし、

イメージより超きれい!!というときもある。

でも今回は、

なんでこうなるの?!ということが多発して、

けっこうしんどかった・・・

けど、そういうしんどいことって新しい経験特有のもので、

大人になると、自分からそれに向かっていかないと、

なかなか得られないしんどさ・・・ではある。

だから「よし」とするか・・・か。

というクールな気持ちじゃないと、へこたれそうに、

少しなりました。

もちろん、そういうときでも、

最中の思いがけず美しさを感じた時にハッとする瞬間や、

こういうふうにしたらいいのか! という発見に、

植物染め独特の、生き物を相手にしている、

のんびりとした楽しさを感じる。

「作業」だけじゃないというか、

料理にも似たかんじ、なのかもしれない。

うまくいくときもあるし、

いかないときもある、というのも

飽き性の私には掘りがいがあって向いている。

難しいことに挑戦しているな〜と、

バリバリの肩に褒めてあげたい気持ちの秋です。